受難の年でした。
ブラック・バカラは二株あるのですが、
ひとつは「黒バラの園」と呼んでいるメインの庭の真ん中に植わっています。
ところがこの場所がここ数年日当たりが悪くなってきたのです。
後ろにそびえているニセアカシアが大きくなりすぎて
この花壇を作ったときに比べるとかなり日陰になっています。
だからそこにいるバラたちのほとんどが今年は生彩がなく、
ひとりビクトル・ユーゴーだけが元気に咲いてくれていました。
もうすぐ、ここのブラック・バカラは鉢に植え替えようと思っています。
でも、もっとひどい目にあったのが
ずっと鉢で育てていて、この冬に門のそばのバラ園に移したほうなのです。
早春のある日、何気なくそばを通りかかって様子が変なのに気がついて
じっくり見てみたら、なんと根っこから掘り起こされていて、
主たる茎は折れていました。
いったい何日何週間そうして地面に横たわっていたのかはわかりませんが、
とにかくすぐに水につけて、鉢に植えておきました。
地上部がほとんどない状態で心配しましたが、
なんとよみがえって、きれいな花を咲かせてくれました。

