〜〜〜ガゼッボ〜〜〜

我が家のメインの庭であるBの部分に新しく
ガゼッボ
を 立てることにしました。

日本語では『東屋』と言うんだとアメリカに住む
お友達が教えてくれました。
私にはいくら考えてもこの言葉
思い出せませんでした。

庭の中で休んだりおしゃべりしたりする所、
夏場は木陰をもたらしてくれるところ。

今も四角い、鉄パイプとポリエステルのシートだけの、
かつて陽介がミニバイクのレースをしていたときに、
基地にしていたものをそのまま庭に置いていますが、
もともと味気ない上にこの1年半、風雨にさらされて
かなりひどい状態になってきたので、
又、やっとこさわれわれの好みと財布の中身とが
折り合う出物を見つけたので新しいのを買いました。

 

こちらの人達は暖かい季節、外で食事をすることが
大好きです。
ローマやフィレンツェやミラノの、
車がひっきりなしに通る通りでも、
又狭い駐車場の一角でも、Barやレストランの前に
少しでも空き地があればすぐにテーブルが並びます。


お隣のエリオさんに耕耘機の使い方を習うパオロ

又、小さなベランダやテラスにもテーブルを出して
毎日の家族との食事も外でします。
ですから庭があれば、そこで食べないのは
まるで罪悪のような感覚なのです。

ということで、ガゼッボが必要になるわけです。

ここの土は少々粘土質なので、しかも長年耕耘機
など入ったことがないのでかなりカチンコチンです。

今まで花を植えるときは、
鍬で少しずつ耕していましたが、
ガゼッボ用には3x3mは必要だし、
この際ついでに 芝生も少し植えようということになり、
丸花壇
の近くをかなり耕しました。


耕運機の後ろが『まる花壇』

エリオさんに耕耘機の使い方の手ほどきを受けて、
自信を持ったパオロは次の日、早速自分ち用の
耕耘機を買いました。

ローマの下町で育ったパオロはこういうものを
間近で見たこともなかったくらいです。

とにかく、これでわたしも果物の木の周りを
こつこつ耕す必要がなくなりました。
ぶどう園も今年は収穫が見込めそうです。

こういう器械類はボートと同じようにひもをひっぱって
モーターを始動します。

ボートはあまり難しくなかったのですが、
陽介がミニバイクのレースをしていたときに、
一度パオロが仕事の都合で同行できなかったとき、
まだ小さかった陽介は自分で始動できなかったので
私がやってみたのですが、
なかなか思うように行かず苦労した覚えがあるので、
こういうタイプのものは敬遠していました。

でも、人間必要に迫られると何とかなるものですね。
右の二つの器械ともうひとつ、道端の草を刈る草刈機
(ナイロンカッター刈払機) とが同じ仕掛けで
作動するのですが、何とか動かすことができました。

昨年はこういう器械を使おうと試したこともなく、
こういうのは男の仕事とあきらめパオロにまかせっきり
だったのですが、せっかちな私は待っていられなくて
手で草を引っこ抜いていたものです。


今年新しくやってきた我が家の力強い仲間。
私たちが庭に出るとKenとHanaはとてもうれしそうに
近寄ってきます。(当たり前?)

そして仰向けになっては、
おなかのマッサージを要求します。
でも、我々が仕事をしなければいけないと分かった
時には、つかず離れずの距離にいて
様子を伺っています。

そうするうちにうとうととお昼寝をしてしまいます。

彼らは新しいものが大好きで、
すぐに近づいて品定めをし、
気に入るとそこでお昼寝をします。

ごらんのようにPaoloと二人で滝のような汗をかきながら
整地したところへごろん。


2列目から4列目までは私の仕事
ここに使っている石は凝灰岩です。
イタリアでは『トゥフォ』と呼び、最も一般的な建築素材です。
かつて、エトルスク人たちが多用した石で、
地下にあってぬれた状態ではやわらかくて
切り出しやすく、
地上に出てすっかり乾ききるととても丈夫な性質と
いうことで、いろいろな建造物に用いられています。

また、エトルスク人たちが住んでいた今の
トスカーナからラツィオにかけて、
特にこの石が豊富なのも多用された一因でしょう。

さて、カメラの日付でもお分かりのように2日がかりで
何とか石を敷きつめることができました。

ここまでが大変・・と思っていたら、なんともっと大変なことが待っていました。

石の間にセメントを注入する。
石を置いただけでは雨やいろんな要因で、ずれてしまいそうなので、
間にセメントをつめることにしたのですが、わずかな隙間に見えたものが結構な量で、
小さなバケツでセメントをゆるゆるにこねた物を、古いじょうろで注入していったのですが、
いったい何杯作ったか・・・二人ともくたくたになってしまいました。

おそらくこのベース作り、専門の方たちなら半日ですんでしまったことでしょう。

知識も、道具もない我々はただひたすらにガゼッボがのっかた時の姿を夢見てがんばりました。

 
緑色の鉢植えはローズマリー

そして、タ・ターン ! ご覧ください ! 
新しいガゼッボです。

やっと出来上がった時にはうれしいとか
やった!とか言う感慨よりも、
『終わった!』 それだけでした。

でも、さらに数日後テーブルといすを並べてみて、
息子と二人で昼食を取ったときには、満足しました。

これでやっとこさハンギングポットを使うことができます。

                < Keiko>

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