ほたる


今年も蛍がやってきました。
今夜6月15日、今年初めて蛍を見ました。

昨年の夏、ブドウ畑にたくさんの蛍がいるのを陽介が見つけました。
それ以来、注意して見ていると家の周りにたくさんの蛍が飛び交っていました。

山の上の町に住んでいたときには見たことがなかったのですが、
一度、近くの『Fiuggi』という鉱泉で有名な町へ行った帰り、
山道で蛍を見つけ狂喜したものでした。

子供の頃に見て以来、何十年も見たことがなかったのですから。

町に住んでいたから?
自然が破壊されたから?

もしかしたら単に私自身に蛍を見る気持ちの余裕がなかっただけかもしれません。

とにかく蛍を見るとうれしくて、
なぜだかわからないけれどうれしくて、
うれしすぎて涙が出てしまうのです。



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話し変わって、『三角花壇の悲劇』

我が家の庭の図を思い出してください。
『三角花壇』は、家の改造中に出たトゥフォ(凝灰岩)を自分で積んで、
生まれて初めてセメントをこねて、一から十まで一人でつくった花壇です。
中に入れる土も、ふるいにかけてブレンドして・・・

ちょうどダイニングキッチンの窓から見える場所なので、
Paoloに、春には色とりどりの花を朝食時に見てもらいたくて、
クロッカス、水仙、ヒヤシンス、あやめ、と
たくさんの球根を植えつけました。

我が家には満2歳の牧羊犬が2匹います。
彼らが遊びに夢中になると花も何も見境がつかずに踏みつけてしまいますし、
犬のさがなのでしょうか、あちこちをほじくり返します。

そこで、最初は花壇を網で覆い、ほじくれないようにして冬をすごし、
芽が出てきてからは網で柵を設け、入れないようにして、
球根を植えた花々はみんな立派に咲いてくれました。

金網越しでは花の美しさが半減するとの声に金網を取りました。
2匹の犬、KenとHanaも一向に花壇に入る気配もなく、
数ヶ月が過ぎました。

上記の花たちはみんな終わってしまったので、夏に向けて
ダリアの球根を植えました。

順調に芽が出て、15cmくらいに育っていました。
ところが今朝、Paoloに呼ばれて台所へ行ってみると、
Kenが三角花壇の一角で寝そべっているではありませんか。

しかも、ちょうどダリアの芽が出ていたあたり・・・

すぐに近寄ってこわーい顔をして「Ken!」と呼んだらすぐに出て行きましたが、
後には無残なダリアの芽と、なんと球根まで露出していました。

Paoloいわく、「おそらくトカゲを追っかけていって穿り返したんだろうよ。」
私もそう思います。
でも、せっかく成長していたダリアには申し訳なくて、
かといって悪気のないKenをしかる気にもならず、
まるで兄弟げんかをする子供たちを看る母親の心境でした。

おそらく、たくさんの人々が私と同じような思いをなさっていると思います。
そういう皆さんはどのように対策を練っておられるのでしょうか?

ブドウ畑に隣接するおうちは2匹のシェパードを飼っておられるのですが、
いつ見ても檻の中。

二人のお子さんがこの犬たちと遊ぶこともなく、
ただ、夜には警備のために檻から出すようなのですが、
そういう飼い方は私にはできません。


ガゼッボの周りに植え込んだ芝生もかなり伸びてきましたが、
ところどころ裸の状態です。
ええ、KenとHanaの仕業です。
仕方ありませんね。この庭はまた、彼らの庭でもあるんですから。

          Keiko

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