楽しい秋

 

私の指先と小さなシクラメンcicramini=チクラミーニ名前知らず野の花 菊とロベリア lobelia violette alisso

今まで、秋は少し寂しい季節でした。

10月生まれの私にはもっと楽しい季節であってもよかったのですが、
秋には運動会があり、走るのが遅い私には秋の運動会は苦手なイヴェントでした。

スポーツ音痴の私が唯一他の人に引けを取らないスポーツが水泳。
高知県の四万十川で覚えた泳ぎは今もイタリアの海で立派に通用します。
でも水泳は夏だけのスポーツ。

イタリアに住むようになって、気軽に海へ行くようになり、
夏を謳歌することを知ると、そのすばらしい季節が過ぎてゆくのが
とても寂しく感じられるようになりました。

どんどん日が短くなって朝は暗いうちに起きなければならないし、
子供をプールへ迎えに行く頃には日がどっぷりと暮れてしまいます。

でも、今年の秋はすこーし違います。

昨年ほど暑くなかった今年の夏、小さな花々が命を永らえました。

ロベリア・アリッサム・そして一番好きなヴィオレッテ。

ロベリアとは去年の夏に初めて出会い、すぐにだめにしてしまいました。
今年も少し徒長した株を買ってしまったので、どうかなと思っていたのですが、
真夏には半日陰に置き、伸びすぎた株には介添えを工夫して、
何とか持ちこたえることができました。

アリッサムは以前の家で、ベランダのプランターに植えたところ
どんどん増えてお友達にプレゼントしたほどだったのに、
今年はなぜかあまり成長せず、最初は庭にじかに植えつけたのですが、
寒の戻りで弱ってしまい、思い直して植木鉢に植えなおし、
なだめすかしながら夏を越しました。

ヴィオレッテ・・・すみれ・パンジー・ビオラ、
イタリアではどれもこれもみんなヴィオレッテと呼びます。

 

きく 菊とシクラメンきくきく dalia黄色いバラ amaryllis

小さい頃からすみれとれんげが一番好きな花でした。

れんげ畑に仰向けになっていつまでも飽きることなく
流れ行く雲を眺めていたものです。

あの頃はすみれは紫色と決まったものでしたが、
最近はいろんな色がありますねぇ。

なぜか三色すみれはあまり好きになれないでいるのですが、
それ以外は大きさに関係なくみんな好きです。

春の終わりに買った鉢にオレンジ色のヴィオレッテが混じりこんでいました。

早速『丸花壇』に植えたところ、なんと夏の間中花をつけて今に至っています。
よほど丸花壇の環境が気に入ったのでしょうか。

先週、新しくお友達のヴィオレッテを買ってきて、
そばに植えつけました。

とにかく、これまでは秋は紅葉ぐらいで、
花がたくさん咲くことに気づかずにいたのですが、
よく見てみると夏の暑さが過ぎて、
多くの花たちがまた春のように花をつけ始めたのです。

夏の代表のように思っていたダリアも今になって勢いよく咲き始めました。

バラも新芽を出しています。
インパティエンス・マルゲリータ・なでしこ・サルビア・そしてたくさんの菊。

豪華な鉢植えのシクラメンもいいけれど、
こちらで初めてであった野生の小さなシクラメンの
けなげな美しさに出会ってからは、花屋さんで買うことはなくなりました。
イタリア語の呼び名「チクラミーニ」も、この小さな花にぴったりで好きです。

 

イチゴもトマトもまだ元気だし、
オリーガノ・プレッツェーモロ・ロズマリーノ・ティモ・サルビア・セダノ
ハーヴたちもみんな元気いっぱい。

秋がこんなに活気に満ちた季節だとは知りませんでした。

                        Keiko

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