もうバルビーとは言わせない。


チューリップではなく、木の方をご覧ください。

庭の真ん中のもみの木(杉かも?)です。
傾いた木が多い我が家の庭でまっすぐで、姿もきれいなもみの木でした。
もう少し家から良く見えるところだったら、クリスマスには照明を一杯つけてみたいと思わせるほど。

ただ、この木のあるところは小さな丘だったのです。
丘ばかりでは歩きにくいので二つだけ残してあとは平らにしました。

その時にかなり太い根っこを切ってしまったので、枯れるのではないかという不安がありました。
丘を平らにした作業員さんはあまり気のことには関心がなかったようで残念です。

とにかく、根っこを出来るだけ地下に埋めようと、周りに土を盛り花壇にしました。
これが木にとって良かったのかどうかはわかりません。

花壇の花達には夏場は強い日差しから守ってくれるし、
冬も霜から保護してくれるので何よりだったと思います。

ただ、残念ながらだんだん葉が茶色くなりすっかり落ちてしまいました。
数少ないまっすぐに伸びた木だったのでとても残念でした。

葉がなくても木の姿がきれいなので、そのままにしておこうかとも思ったのですが、
ある日、たくさんのありが木に巣食っているのを見つけ、切ることに決めました。

でも花の咲いている時期はダメだし、
こんな大きな木を切るにはPaoloに頼まなければならないだろうし・・・
いろいろ考えているあいだにすっかり時間がたってしまいました。

 

そしてついに!! その日は着ました。

皆様もご存知のように昨年のクリスマスに自分自身にプレゼントしたチェーンソー。
これまではすでにPaoloが昨年切っておいた枝を薪用に切り刻むために使っていましたが、
いよいよ大きな木を切ることに使うのです!!

直径が約30cmほどの木を切るとなれば少々考えて切らなければなりません。
周囲にはほかの健康な木や自分たちで作ったガゼッボや、小さな花壇などがあります。

そういうものに被害を与えないように、角度をよく考えて切らなければならないし、
太い木は両側から切りすすまないと途中で折れてしまうので、
先ず、片側に上下2箇所切込みを入れて、それが真ん中あたりで交差するようにして、
幹の一部を取り除いた後に、反対側から切りすすむのです。

これは大昔テレビで見て覚えていたことです。

一抹の不安を抱きながらも作業を始めました。
片側をほぼ切り取った時に息子が見に来ました。
彼もやってみたそうでしたが、花壇に被害をもたらすと母親に叱られるだろうという思いが
ブレーキをかけていたようです。

とにかく反対側もほぼ切ったところで息子に幹を一押しさせたところ、あっさりと倒れていきました。
ただ・・・ほんの少しの角度の間違いが小さな花壇を直撃してしまいました。

二人とも大笑い。

その花壇の両側には結構スペースがあったのに、花壇の真ん中にどーんと倒れたのですから。
その花壇にはチューリップやフリージアの球根が植わっているので、
すでにたくさんの葉を伸ばしているあやめのほかは何もない状態でした。
そのあやめの葉を少し押し倒しましたが花が咲くのに差し障りはなさそうです。

その後、おびただしい小枝を掃除して、暖炉用の長さに切りそろえるのに2日かかりました。
立ち枯れ状態で長くいたので、なんと切ってすぐに燃やすことが出来ました。

幸運にも、まだこの家に引っ越してから薪を買った事がありません。
うちの庭の木を剪定したもので間に合っているのです。

今年こそは買わなければいけないかと思っていましたが、もう少し先になりそうです。
たくさん積み上げられた薪を見てPaoloも満足げです。

これまで私の庭仕事は小さな道具を使ってのバルビー人形の仕事だと言っていた彼ですが、
もうバルビーの仕事とは言わせません!!(笑)

掃除して出来た細かい枝はすぐに焚き火にして燃やし、庭の掃除も同時進行です。
夕暮れになって、その焚き火の明かりで作業をしながら、
なんだかきこりさんになったような気分でした。(大満足)

                           Keiko

 

  

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